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親が施設に入居したり、相続が発生したりして、実家をどうするか考えなければならないとき。家の中の荷物はどこから手をつければいいのか、費用はどれくらいかかるのか、不安ですよね。私も数年前、実家じまいに直面して、その大変さを身をもって知りました。この記事では、実家じまいの具体的な手順と費用の目安、そして実際に進める上でのポイントをお伝えします。
この記事のポイント
- 実家じまいには「準備→仕分け→処分→清掃」の4つのステップがあり、平均2〜6か月かかる
- 費用は10万〜150万円と幅があり、家の広さ・荷物量・業者利用の有無で変わる
- お金がない場合は自力作業・分割処分・買取活用などで負担を減らせる
実家じまいとは?基本を知っておこう
実家じまいとは、親が住んでいた家を引き払うために、家財道具や思い出の品を整理・処分し、家を空にすることを指します。単なる「片付け」とは違い、長年暮らした家全体を片付ける大きなプロジェクトです。
実家じまいが必要になるタイミング
実家じまいを考えるタイミングは、ご家庭によってさまざまです。一般的には次のような状況で必要になることが多いようです。
- 親が高齢者施設に入居することになった
- 親が亡くなり、実家を相続した
- 親が子どもの家や高齢者住宅に引っ越すことになった
- 空き家のまま放置できない状況になった
- 実家を売却・賃貸に出すことになった
私の場合は、父が施設に入居することになったのがきっかけでした。母はすでに他界しており、一人暮らしが難しくなった父の判断でしたが、40年以上住んだ家を片付けるのは想像以上に大変でした。
遺品整理・生前整理との違い
似た言葉に「遺品整理」や「生前整理」がありますが、少しずつ意味合いが違います。
- 遺品整理:故人が残した品物を整理・処分すること
- 生前整理:本人が元気なうちに自分の持ち物を整理すること
- 実家じまい:親の家全体を片付けて空き家にすること(生前・死後どちらもあり)
実家じまいは、遺品整理や生前整理を含む、より大きな作業と考えるとわかりやすいかもしれません。家財だけでなく、庭の手入れや家の修繕、光熱費の解約なども含まれます。
実家じまいの手順|4つのステップで進める
実家じまいは大きく分けて4つのステップで進めます。一気にやろうとすると心身ともに疲れてしまうので、段階を踏んで進めることをおすすめします。
ステップ1:事前準備と計画を立てる
まずは全体の計画を立てることから始めます。いきなり片付けに入るのではなく、少し時間をとって準備することで、後の作業がスムーズになります。
家族・親族との話し合い
実家じまいは家族全員に関わる問題です。独断で進めると後でトラブルになることもあるので、まずは話し合いの場を持ちましょう。
- 実家をどうするか(売却・賃貸・維持など)
- 誰が主に作業を担当するか
- 費用は誰がどう負担するか
- 思い出の品や貴重品の扱い
- 作業の期限や目標時期
私の経験では、兄弟が遠方に住んでいたため、最初にビデオ通話で方針を決めたことが役立ちました。「この日に集まって作業する」と決めておくと、お互いに予定も立てやすくなります。
現状確認と記録
家の中がどんな状態かを確認し、可能なら写真や動画で記録しておきます。各部屋の荷物の量、大型家具の配置、処分が難しそうなものなどをチェックします。この記録があると、業者に見積もりを依頼するときにも役立ちます。
スケジュールを決める
実家じまいにかかる期間は、家の広さや荷物の量によって変わりますが、2026年時点では一般的に2〜6か月程度が目安とされています。仕事や家庭の都合もあるので、無理のないスケジュールを組みましょう。
ステップ2:仕分け作業を進める
次に、家の中のものを「残すもの」「処分するもの」「迷うもの」に分けていきます。これが実家じまいで最も時間がかかり、精神的にも負担が大きい作業です。
仕分けの基本ルール
- 貴重品・重要書類:通帳、印鑑、権利書、契約書、保険証券など
- 思い出の品:写真、手紙、賞状、趣味の作品など
- 形見として残すもの:衣類、アクセサリー、趣味の品など
- 売却できそうなもの:家電、家具、骨董品、ブランド品など
- 処分するもの:上記以外の日用品、古い衣類、壊れた家電など
仕分け作業では、親の思い出が詰まった品々に向き合うことになります。私は母の着物や父の趣味のコレクションを見ながら、何度も手が止まりました。無理に一日で終わらせようとせず、自分のペースで進めることが大切です。
効率的な仕分けのコツ
- 部屋ごと、または引き出し一つずつなど、小さな単位で進める
- 「迷うもの」は一旦保留ボックスに入れ、最後に再検討する
- 写真はデジタル化してデータで残す方法もある
- 親が元気なら一緒に作業し、思い出話を聞きながら進める
- 一人で抱え込まず、家族で分担する
ステップ3:不用品の処分と買取
仕分けが終わったら、処分するものを実際に家から出していきます。この段階で費用が大きくかかることもあるので、計画的に進めましょう。
自治体の粗大ごみ回収を利用する
費用を抑えたいなら、自治体の粗大ごみ回収が最も安価です。ただし、自分で運び出す必要があることと、回収日が限られていることがデメリットです。
- 費用目安:1点あたり200〜2,000円程度(自治体により異なる)
- 申し込みから回収まで1〜2週間かかることが多い
- 大型家具は解体が必要な場合もある
不用品回収業者に依頼する
時間がない場合や、大量の不用品がある場合は、不用品回収業者が便利です。一度に全て回収してくれるので、作業がスピーディーに進みます。
- 費用目安:軽トラック1台分で3万〜5万円、2トントラック1台分で7万〜15万円程度(2026年時点、地域や業者により幅あり)
- 即日〜数日で対応可能な業者も多い
- 運び出しもすべて任せられる
業者選びでは、必ず複数社から見積もりを取ることをおすすめします。後ほど詳しく説明しますが、料金体系が明確で、追加料金の有無をはっきり説明してくれる業者を選びましょう。
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実家じまいの不用品処分にお困りなら、複数の業者から無料で見積もりが取れる一括見積サービスが便利です。料金やサービス内容を比較することで、ご自身に合った業者を見つけられます。
買取サービスを活用する
まだ使える家電や家具、価値のある品物は、買取サービスを利用すると処分費用を抑えられます。場合によっては、収入になることもあります。
- リサイクルショップ:家具、家電、日用品などを買い取ってくれる
- 古本・古着買取:本やブランド衣類などの専門買取
- 骨董品・美術品買取:価値のあるものは専門業者に
- フリマアプリ:自分で出品する手間はあるが、高く売れることも
私の場合、父の本棚にあった古い書籍を専門業者に査定してもらったところ、予想外に数万円になり、その分を他の費用に回せました。思わぬ価値があるものもあるので、捨てる前に一度査定してもらうのも良いと思います。
ステップ4:清掃と引き渡し準備
荷物を全て出したら、最後に清掃を行います。売却や賃貸に出す場合は特に、きれいな状態にしておくことが大切です。
基本的な清掃
- 各部屋の掃き掃除・拭き掃除
- キッチン・浴室・トイレの水回り清掃
- 窓ガラス・網戸の掃除
- ベランダや庭の片付け
ハウスクリーニング業者の利用
長年住んだ家は、自分で掃除するだけでは限界があることも。売却や賃貸を考えているなら、プロのハウスクリーニングを利用するのも一つの方法です。
- 費用目安:1LDK〜2DKで3万〜7万円、3LDK〜4LDKで5万〜12万円程度(2026年時点、地域により変動あり)
- 水回りだけなど、部分的な依頼も可能
各種手続き
家を空にしたら、忘れずに各種解約手続きを行いましょう。
- 電気・ガス・水道の解約または名義変更
- インターネット・電話の解約
- 新聞や定期配達サービスの停止
- 郵便物の転送手続き
- 火災保険の解約または変更
実家じまいの費用相場|どれくらいかかる?
実家じまいで最も気になるのが費用ではないでしょうか。家の広さや荷物の量、業者利用の有無によって、費用は大きく変わります。
費用の内訳と相場
2026年時点での一般的な費用相場をまとめます。ただし、地域や業者、時期によって幅があるので、あくまで目安としてご覧ください。
不用品処分費用
- 自治体の粗大ごみ:1〜5万円程度(品目数による)
- 不用品回収業者(1K〜1DK):3万〜8万円
- 不用品回収業者(2DK〜3DK):7万〜15万円
- 不用品回収業者(4LDK以上):15万〜30万円以上
ハウスクリーニング費用
- 1K〜1DK:2万〜5万円
- 2DK〜3DK:4万〜8万円
- 4LDK以上:7万〜15万円
その他の費用
- 遺品整理業者(仕分けから処分まで一括):10万〜100万円以上
- 庭木の剪定・撤去:3万〜20万円
- リフォーム・修繕(必要な場合):10万〜数百万円
- 交通費・宿泊費(遠方の場合):数万円
トータルで見ると、小規模な実家なら10万〜30万円、一般的な戸建てなら30万〜80万円、大きな家や荷物が多い場合は100万円を超えることもあるようです。
費用を抑える工夫
実家じまいの費用は決して安くありませんが、工夫次第で負担を減らすことは可能です。
- できる部分は自分でやる:日用品の仕分けや小物の処分などは自分で行い、大型家具だけ業者に依頼する
- 複数回に分けて処分する:粗大ごみを何度かに分けて出すことで、一度の負担を減らす
- 買取を積極的に利用する:売れるものは売って、処分費用に充てる
- 家族で分担する:兄弟姉妹で費用と作業を分け合う
- 繁忙期を避ける:引っ越しシーズン(3〜4月)は料金が高くなりがちなので、時期をずらす
私の場合は、平日に有給休暇を取って作業することで、土日料金の割増を避けられました。また、近所の友人に軽トラックを借りて、自分で運べるものは自治体のごみ処理施設に直接持ち込んだことも、費用削減につながりました。
お金がないときの実家じまい|負担を減らす方法
実家じまいをしたいけれど、まとまった費用が用意できない。そんな悩みを抱えている方も少なくありません。お金がない場合でも、実家じまいを進める方法はあります。
時間をかけて少しずつ進める
急ぐ必要がないなら、時間をかけて少しずつ片付ける方法があります。週末に少しずつ作業を進めることで、一度に大きな費用をかけずに済みます。
- 毎週末、一部屋ずつ片付ける
- 粗大ごみは月に数回ずつ出す
- 自治体の無料回収日を活用する
時間はかかりますが、費用は最小限に抑えられます。私の友人は、1年以上かけてゆっくり実家を片付けたそうです。急がない判断も、一つの選択肢だと思います。
親族・友人に協力してもらう
家族や親戚、信頼できる友人に声をかけて、人手を借りることで業者費用を減らせます。
- 兄弟姉妹で日程を合わせて一気に作業する
- 友人に軽トラックを借りる
- 運搬だけ手伝ってもらう
ただし、他人に頼む場合は、貴重品や思い出の品の扱いには注意が必要です。また、お礼として食事を振る舞ったり、お礼の品を用意したりする配慮も忘れずに。
自治体の支援制度を調べる
自治体によっては、高齢者世帯や生活困窮者向けに、家財処分の補助制度を設けているところもあります(2026年時点)。お住まいの自治体の福祉課や環境課に問い合わせてみる価値はあります。
家を「現状のまま」で売却する
荷物が残ったままでも買い取ってくれる不動産会社もあります。いわゆる「現状渡し」という方法で、片付けの費用や手間を買い取り側が負担してくれます。
- 買取価格は通常より安くなる傾向がある
- 古い空き家や築年数が経っている家に向いている
- 「訳あり物件」専門の買取業者もある
売却価格は下がりますが、片付けの費用と手間を考えると、トータルでは損にならないケースもあります。複数の買取業者に相談して、条件を比較することをおすすめします。
実家じまいを業者に依頼するメリットと選び方
自分だけで実家じまいを進めるのは、体力的にも精神的にも大変です。業者に依頼することで、負担を大きく減らせます。
業者に依頼するメリット
- 時間と労力を大幅に削減できる:仕事や家庭の都合で時間が取れない方にとって、業者依頼は現実的な選択肢
- 重い家具や家電の運搬も任せられる:高齢の方や女性一人では難しい作業も安心
- 専門的な知識で効率よく進められる:遺品の扱いや処分方法に詳しい
- 心理的な負担が軽くなる:思い出の品と向き合う辛さを、プロのサポートで乗り越えやすくなる
業者の種類と特徴
実家じまいに関わる業者には、いくつかの種類があります。
遺品整理業者
故人の遺品を丁寧に扱いながら、仕分けから処分まで行う専門業者です。遺品整理士という資格を持つスタッフがいる業者もあります。
- 思い出の品を丁寧に扱ってくれる
- 貴重品の捜索もしてくれる
- 供養が必要なものの対応も可能
- 費用はやや高めの傾向
遺品整理業者について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。遺品整理業者の費用相場と選び方|優良業者の見分け方【2026】
不用品回収業者
家具や家電など、不用品の回収を専門に行う業者です。スピーディーで料金も比較的明確なことが多いです。
- 即日対応可能な業者も多い
- 大量の不用品を一度に処分できる
- 料金体系がわかりやすい(トラック積み放題プランなど)
- 仕分けは自分で行う必要がある場合も
便利屋・何でも屋
幅広いサービスを提供する業者で、実家じまいにも対応しているところがあります。
- 柔軟な対応が期待できる
- 片付け以外の雑用も依頼できる
- 専門性は業者によって差がある
優良業者を見分けるポイント
実家じまいの業者選びでは、トラブルを避けるためにも慎重になることが大切です。以下のポイントをチェックしましょう。
- 一般廃棄物収集運搬許可を持っているか:家庭の不用品を処分するには、この許可が必要です(または許可業者と提携している)
- 見積もりが明確で詳細か:「一式○○円」だけでなく、内訳がしっかり書かれているか
- 追加料金の有無を説明してくれるか:後から「これは別料金」と言われないように
- 口コミや評判を確認する:Googleレビューや口コミサイトで評価をチェック
- 対応が丁寧で質問に答えてくれるか:不安な点を質問したときの対応も重要
- 保険に加入しているか:作業中の事故や破損に備えた保険があると安心
見積もりは必ず複数社から取り、料金だけでなく、対応の丁寧さやサービス内容も比較することをおすすめします。最安値だけで選ぶと、後で後悔することもあります。
見積もり依頼のコツ
業者に見積もりを依頼するときは、以下の情報を伝えるとスムーズです。
- 家の間取り(部屋数や広さ)
- 荷物の量(写真があるとなお良い)
- 大型家具や家電の有無
- 作業希望日や期限
- 希望するサービス内容(仕分けも依頼するか、運搬だけか、など)
できれば現地見積もりをしてもらうと、より正確な金額がわかります。遠方の場合はオンライン見積もりに対応している業者もあるので、問い合わせてみましょう。
実家じまいで後悔しないための注意点
実家じまいは一度きりのことが多く、やり直しがきかない場合もあります。後悔しないために、いくつか注意したいポイントがあります。
焦らず、自分のペースで進める
「早く終わらせなければ」と焦ると、大切なものを間違って捨ててしまったり、心の整理がつかないまま進めてしまったりします。
私も最初は「1か月で終わらせよう」と意気込んでいましたが、父の思い出の品を見るたびに涙が出て、作業が進まない日もありました。それでいいのだと、途中で気づきました。自分の心と向き合いながら、無理のないペースで進めることが大切です。
貴重品・重要書類の確認を忘れずに
実家じまいで最も注意したいのが、貴重品や重要書類の見落としです。特に以下のものは必ず確認しましょう。
- 預金通帳・キャッシュカード・印鑑
- 有価証券・保険証券
- 不動産の権利書・契約書
- 年金手帳・マイ